15年…
というと、幼稚園児は成人になっちゃいます。
すごい年月ですよね。
そんな15年も続いた海外ドラマの収録が昨年末最終回を迎えました。
「ER 緊急救命病室」
私は、中盤は毎回シーズンゲスト(患者側)で呼んでいただき、そして途中からはプラットの恋人オリヴィアの声を担当しました。
本当にね、すごい人数の声優さんたちがたった3本のマイクで声を吹き込むさまは、緊張感に包まれ、映像さながらの迫力。特に手術シーンなどは圧巻の収録でした。
ガヤと呼ばれる雑踏シーンの収録はER独特のグルグルガヤ。伝説が多く生まれています。
こんなすごい番組に少しでも関われたことが幸せでした。
経験も少なく、何も分からない私を毎回キャスティングしてくれたプロデューサー、ディレクターには感謝感謝です。
思い起こせば、劇団から言われて第1シーズンのオーディションを受けにいったのが声のお仕事のきっかけ。ERは落ちましたが、当時のプロデューサーが声を覚えていてくださってほかの番組のレギュラーにキャスティングしてくれたのが入り口です。
そこから、たくさんの役者さんたちと出会うことができました。
そんなERの打ち上げ?いえいえ、打ち上げではなく「大感謝祭」がホテルで行われました。

「感謝祭」というのが…ERらしい。
スタッフさんに、出演者に、そしてそこで支えてくれた普段お会いすることもない制作者たち…。すごい…規模です、はい。
そりゃそうですよね。
3000人以上の声優さんが出演した化け物番組ですもの(笑)
15年の歴史は数時間では語り尽くせぬ積み重ねがあります。
ディレクターの佐藤さんが声を詰まらせると、
私も鼻の奥がツーンときてしまったよ…。
日本吹き替え版の歴史を変えたドラマ。
観ている方々、出演者、スタッフ…
たくさんの人たちの人生を大きく変えた作品。
本当に本当にありがとう。ER!