「はい！6年男子！5年生に負けてるぞ！」
「キャー、ハハハ」
朝、子供たちのにぎやかな笑い声で目覚める。
あ・・・夏が来た。

私が、今、住んでいるうちは学校の前だ。
といっても、運動場は校舎の奥にあるので、一番騒がしい運動会などはそんなに被害はない。
微かに鉄砲音と歓声が聞こえるくらいで、不快な音ではない。
ただ、直には見えないが、プールが我が家側にある。
そこで、夏になると、子供たちの楽しそうな声と水音が聞こえる。

その声を聞きながら布団の中でウダウダしているのは、とても気持がいい！
幸せを感じる。

子供のころ、風邪で学校を休むと、外から同級生たちの楽しそうな声が午後になると聞こえてくる。
自分は病欠の一日を案外楽しんでいたはずなのに、その声を聞くと途端、後悔・・・。
あ～ぁ、楽しそうだな・・・休まなきゃよかった、無理しても学校行けばよかったな・・・。

そんなノスタルジックな気分に浸りながら、私は布団の中で大きく一つ伸びをして目覚める。
今も同じ気分を味わえる小学校の裏っていいかも。

その後、小学校の隣の幼稚園からは♪ささのは、さーらさらー♪
我が家自慢の最高のＢＧＭである。