夢を見ずに起きた朝はなんだかとっても損をした気持ちになる。
・・・いや、訂正、「夢を覚えていなかった朝」である。
人は寝ている間、何度も夢を見ているそうだ。
でも起きたとき覚えているのはその夜印象に残っている夢や最後に見た夢、ということらしい。
私は夢を見るために寝ているといっても過言ではないほど、夢を見るのが毎晩楽しみ!
一時期「夢日記」を付けていた。
訓練によって夢は案外覚えていられるということを聞いたからである。
毎日、朝起きて見た夢をノートに書いておく。
出来るだけ私情をいれず、小説のあらすじを書くかのようにノートの書く。
それを続けることによって、必ず毎朝夢を覚えたまま起きることが出来る・・・らしい。
私の夢はあまり現実的なことは出てこない。
大抵が大スペクタル!!!
宇宙戦争に巻き込まれたり、どこかの国の陰謀を暴くスパイだったり、砂漠の監獄から何千人もの囚人と共に脱走したり・・・。
よくまぁ、自分でもこんな好き勝手な、映画のような夢が見られると感心するのだが・・・。
だからこそ、たまに現実的な夢を見たりすると、ドキッとする・・・。
ほとんど話したことがない男性に恋焦がれていたり、知人が実は兄弟だったり・・・。
そんなことがあると、今まで意識しなかった人物を意識してしまう。
そしてその「夢日記」を書くようになってから、だんだん現実的な夢が多くなってきたのだ。
・・・遅刻をする夢、車に乗って移動する夢。
やはり目覚め直前に見ている夢は、もうすぐ起きるということから、現実的なものが多いのだろうか?
そして「夢を記憶している」という訓練は、もしかしたら最後に見た夢を覚える訓練なのかもしれない。
結局、「夢日記」を書かなくなったのは、仕事の夢ばかり見るようになってから。
毎日、仕事がらみの夢になってしまった。
舞台や撮影現場の夢ばかり。
そして役者なら誰でも一度は見ると思う「台詞も分からないまま舞台に立つ夢」をノートに書くのが嫌になり、そこで「夢日記」は終了。
やはり夢はお気楽に大スペクタルだけを覚えているに限る!
ノートに付けていなくても、印象深い夢はいくつになっても覚えている自信があるもの。
今日はどんな夢が見られるのか・・・さぁ、お布団に包まって、贅沢な私だけの上映会といきますか。