先日、実家で探し物をしていた。
家を出るときに残していったダンボール。
その中をあさっていると・・・出るわ出るわ、必要不必要、見当がつかないもの。
母が「その中、整理していってよ。」と言うので、必要ないものは捨てる心構えで中のものを出していた。
その中に、自分でも忘れていたノートが出てきた。
中学の同級生としていた交換日記。
いや、交換小説・・・。
あ~、恥ずかしい。
読み返すと顔から火が出る・・・。
そもそも、クラスが違う友人だったので交換日記から始まった。毎日部活で顔を合わせているため、交換日記を辞めたのか、それとも交換日記だけでは飽き足らず小説まで書き始めたのか・・・。
発端は覚えていないが。
最初のころは純粋な続きものの長編小説を少しずつ書いていた。
でも、そこは中学生。
あまりにも稚拙でお互いつまらなかったんだと思う。
いつのころからか、自分の周りの友人が出る実名入りの小説になっていった。
そうなると妄想が止まらない!
誓って言うが、始めたのは彼女からだった。
彼女の書く小説の主人公は、私=田野聖子。
その小説の中に、私が当時片想いしていた男の子も登場するようになっていき、私は毎日彼女の書く小説がめちゃくちゃ待ち遠しくなっていった。
そのお返しに、私も彼女が主役の小説を書くことになり、その中に何気に彼女が片想いしている男の子も登場したりして・・・。
ただ私の方は遅筆で(笑)なかなか進まず、いつも彼女からせっつかれていた記憶もあり・・・。
どんな本や漫画を読むよりもドキドキしていたかもしれない。
同じ部活の女の子たちも登場するもんだから、周りから「私も登場させて」と言われたり・・・。
小説の中で、ケンカしたこと謝ったり・・・悩みを打ち明けたり・・・。
最も恥ずかしい記憶と恥ずかしい現物だったが、それも、可愛い思い出ということで・・・。
私はゆっくりとそのノートをダンボールの中に戻していった。
結局捨てたものって、ほとんどなかったかもしれない。
ちなみに交換小説をしていた彼女とその周りの友人とは、今でも仲良しである。