みなさんはいくつくらいまで信じていたのだろうか?
私はかなり大きくなるまでサンタさんを信じていた。
おそらく小学5年くらいまで・・・。
よくまぁ、そこまで両親は私を放っておいたと思う。
普通はどこかでバラシそうだが・・・。
毎年母が私に聞く。
「今年は何をサンタさんに頼むの?」
いつだったか、今から考えると本当におかしなことがあった。
12月のある日学校から帰ると母がいない。
一人で留守番していると、電話が鳴った。
母からだった。
「今ね、ママサンタさんと会ってるんだけど、あんた今年は何を頼むの?!」
・・・きっとデパートにプレゼントを買いに出たのだろう。
そこで私の欲しいものを聞いていなかったことに気づいた、今ではそう私は読んでいる。
しかし当時は素直に電話に向かって頼みたいものを母に告げた。
そんなことより、母がサンタさんに会うという事の方が私を興奮させた。
そんな私が、サンタさんの本当の正体を知ることになったのは、祖母の容赦ない一言だった。
もう他界した京都の祖母は賢く冷静な祖母だった。
決して厳しくはなかったが、ほわほわ夢見るタイプではなかったと思う。
晩年は、可愛いおばあちゃんになっていたが・・・。
その祖母に、小学5年の私が嬉しそうに話したのを覚えている。
「今年はね~、○○をサンタさんに頼んだんだ~!」
すると祖母は、びっくりした顔で私に言った。
「あんたまだそんなこと信じてるんかいな。アホらしい。アレはお父さんお母さんやで。」
!!!
本当にびっくりした。
でも負けず嫌いだった私は、あまりびっくりしたのを表に出さず、「そうなんだ・・・」とだけ言った記憶がある。
そう考えると全てが符合する。
そうか・・・あぁ、そうだったんだ・・・なるほど・・・。
逆に大きかったせいか、ショックというわけではなく、静かに納得していた私がいた。
その年まで信じさせてくれた両親に感謝すると同時に、両親にとっても子供をいくつまでだませるかは楽しいことだったろうな、と思う。
さて、今宵はクリスマスイブ。
どんな奇跡が待っているのだろうか?