初通し。

今までの点だったシーンが時間の流れの中で明確になってくると…いろんなことが崩壊。
早い時期にこれがわかってよかったと思うことがたくさん。
とにかく状態を今は身体に入れて…もう一度一からです。

そんな中、
今日、久々に全身脱毛症の話をしたので…いろいろな感情を思い出しました。

6年前のあの日。

ストレスを感じてないのに一気に髪が無くなり…キョトンとしてしまったのは事実。
かなり明るくカミングアウト、そしてウィッグは本当に楽だ！と笑いながら言えてたのも事実。
それが舞台出演中だったことがかえって私の心を保ってくれたことも事実。

でも。
髪が抜けたその一週間後に父が亡くなり…翌日、大学病院の脱毛専門科で受診。
「昨日父が亡くなりました」と担当医に話しながら涙が止まらなくなったことも事実。

その涙は
辛いとか、悲しいとか、ではなく、
単に
止まらない涙。
でした。

髪を失ってから、父を亡くしてから、初めて流した涙が初めて会う医師の前。

大切な人を亡くす、
その心の痛みはどこでどのタイミングで雪崩が崩壊するのか…
パンパンに膨らんだ水風船に針を刺して水が溢れ出るように、その針のタイミングはほんの些細なきっかけなんだろうなと思う。

そんなことを。
ツラツラ考えながら「迷子」の台本を開ける帰り道。

まだまだやっとスタート地点。
これからです。

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