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ひたひた…ひたひた…

来月頭から地方公演に出る「七人の墓友」…稽古も残り一週間になってしまいました。
3年前の初演から本当にいろいろなことがありました。
思えば、うちの父が今小さな樹木の下に眠っているのもこの作品で樹木葬の存在を知ったから…かもしれません。
そういえば、父が最後に観た舞台もこの作品だったなぁ…。

そんな気持ちもありながら、稽古に臨む毎日。
キャストが4人も変わっているので各シーン空気感が初演とは違いまたそれも面白い。
大きく演出が変わったわけではないのですが、一人変わるとそのシーンが持つリズムやテンポ、ステイタスや距離感など変わってきます。
そしてその個性に合わせて演出の佐藤さんがまた新たに味付けする…あと一週間でどうなるかが楽しみ。

その中で、全く変わらないのが小笠原良知さん&青山眉子さん演じる吉野家のご両親。
なんというか、親って漠然と…永遠に生きてる神話というか…変わらずそこにいてくれる存在、という気がしませんか?
わたしは父を亡くしたにも関わらず、今元気でいてくれる母はこのままにずーっと生き続けてくれるものと信じて疑いません。笑
でも、ふと気づくと、知らないうちに老いてる親がいたりするんですよね…。
吉野家のお父さんとお母さんもそんな存在。
何があっても変わらないはずだった お母さんの想い、お父さんの吐き出しに、舞台上にいながら気持ちが溢れ出しそうになり…心がいっぱい。
…ひたひた…ひたひた…ひたひた…
ここで溢れてはいけない、と思いながらの毎日。
このひたひた…きっと客席にも流れていくはずです。

今回改めて嫁として立っていると、家族たちの喧嘩に嫁としては居心地悪さも感じるし、言いたいことをオブラートに包むしかない美枝子さんがいるのを感じます。でも、他人と家族になるというのはそういうことなんでしょうね。
そんな美枝子さんも吉野歴15年ほどたって初めて本当に家族になれる瞬間が訪れるようです…次のステージに立てた美枝子さんは幸せだなぁと思っています。
余談ですが、この頃お義母さん役の眉子さんと稽古帰りにスーパーに寄ったり、買い物に出かけたりしています。
擬似嫁姑体験。これがなんとなく舞台上の空気にも影響している気が…。
眉子さんとは初舞台から何度も共演していますが…より近く特別な吉野家の嫁同士の関係が築かれてる今回の「七人の墓友」です。

近郊では3月16日18日に横浜で公演があります。
ご興味のある方は個人的にメッセージくださいね。

さぁ、あと一週間。育て続けましょう!みなさまお待ちください。
1212s
(写真は初演の舞台より)

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