残り3ステージになってしまいました。
初日までは永遠に稽古が続くのかしらと思っていましたが、幕開けてからは瞬きするような早さで過ぎ去っています。
どの芝居もそうですが、特にコメディーは日々のお客様の反応が全く違ってとても面白い!お客様に助けられ、劇場の空間すべてでこの世界を創り出しているのを感じます。
そうそう、いらしてくれたお客様によく聞かれる質問があります。
「アレンジどのくらいしてるの?」
いえいえ、していませんっ!しているのは「お正月」というセリフだけ。
音楽は新しく書き下ろしましたが、音楽が入る箇所もオリジナルなんですよ。
あとは、秋山先生翻訳の台本を演出家の未朝さんがカットしたのみ。現代に合わせてアレンジして書いたセリフは一つもないのです。
血液が実は体内を巡っているということが発表された正にその時代に、現代にも通じるこんなセリフの数々を書くモリエールって…と改めて感動しちゃいます。
古典の芝居をやるといつも思うんです。
どんなに文明が発展して便利になっても、人間の生活の営みや悩みは全く変わらないんだな…
どの時代の人たちも私たちと同じことを悩み苦しみ喜び…人間って愛おしいな…
さて、今回の鏡前。
いつもと違うものが一つあります。
それはトワネット役のみどりが私にくれたこの写真。
今日も今日とてマリリンと同じところにホクロをつけ、後妻業を邁進中です。
残り3日。
止まらずに駆け抜けましょう!
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『病いは気から』
1月11日(水)〜22日(日)
俳優座劇場 (六本木)
全席税込5400円/学生3780円
モリエール作 高岸未朝演出
1月 20(金) 18:30
21(土) 13:30
22(日) 13:30