稽古も残すところあと2日。
もがいても焦っても幕は開くのです。。。
満を持して…病い組、船長の登場です。演出家 高岸未朝さん!
そしてこちらは↓初演出助手、演出部研究生の成田くん。今回未朝ちゃんから愛の鞭を受けております。
未朝ちゃんはわたしより3期下ながら後輩感は全くありません。
なぜなら彼女はもう若い頃からオペラ界を中心に外での演出をガンガン重ねていっていたから。
昔から落ち着いたベテランの雰囲気を醸し出していました。
彼女の演出は役者から出てくるものを待って掬い上げる演出…かと思えば、人によっては演出としてのビジョンを先に提案したり…個々の役者に合わせて自由自在に操っていきます。
今回ベテラン勢も多い中、未朝ちゃんはげしく戦っています。言いたいことをぐっとこらえる瞬間と、ここは引かないぞというタイミングのバランスは絶妙。
柔らかく笑顔を保ちながら根気強く役者が納得するまで演出を続けます。
とにかく頭の回転がすごく早い!
笑顔でいながら引かない!
男前…でも乙女チック!
まさに高岸未朝はいろんな側面を持っているからこそ、柔軟な演出ができるのでしょう。
私は「コンスタントワイフ」という作品が未朝ちゃん演出作品でした。
わたしは劇団の中では役が偏りがちなんですが、未朝ちゃんは決してわたしがキャスティングされそうな役は振ってきません。不思議です。
今回のベリーヌも、わたしにやらせるのはかなりの冒険だと思いますが、未朝ちゃん的には「聖子さんにやってほしいんです!」ときたもんだ。未朝ちゃんに言われたら、そりゃやるでしょ。だって、わたしもすごく信頼してるもん。
私だけじゃありません、研究生をはじめとする若手からの信頼は絶大!
こういう演出家の授業を受けられるのは幸せだね、若者たちは。
さてさて、今まで役者から出てくるものを見守って、待っていてくれた未朝ちゃん。しかし残り数日でまとめあげるのではなく、まだまだぶっ壊してより良いものを創ろうと役者共々もがき続けています。
そんな未朝船長が操るこの作品をお楽しみになさってください。
それにしても…未朝…ってすごくいい名前だね。
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『病いは気から』
1月11日(水)〜22日(日)
俳優座劇場 (六本木)
全席税込5400円/学生3780円
モリエール作 高岸未朝演出
1月 11(水) 18:30
12(木) 13:30
13(金) 13:30
14(土) 18:30
15(日) 13:30 ←売切れ間近 お早めに!
16(月) 18:30
17(火) 13:30
18(水) 13:30
19(木) 13:30
20(金) 18:30
21(土) 13:30
22(日) 13:30