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歴史の数々

俳優座衣装部。
そこには長い歴史の財産が積み重なっています。
衣装部は俳優座の劇場や稽古場とは別のビルの中にあり、私たち役者は衣装合わせやフィッティングの際はそこにいくことになります。
一歩足を踏み入れるとそこは長い歴史の跡がそこここに・・・。
今日は稽古後、衣装合わせがありました。
実に23時近くまで衣装部にこもり、衣装をはじめ、帽子、手袋、アクセサリーなど、衣装部や演出家と相談しながら決めていきます。
過去の舞台で使った帽子が山積みにされ、そこから自分の役にイメージに近いものを選びます。そしてそれを土台にして衣装部がまるで新品のように作りなおしてくれるのです。
正に衣装部マジック!

今回の芝居は1930年代のイギリス。
アール・ヌーヴォーとかアール・デコの時代です。
そういえば、「メフィスト」もそのころの時代で、髪形やメイクなどにこだわったことを思い出しました。ヨーロッパの同じ時代・・・さて、髪形は・・・と相談していると、衣装部にある資料が出てきます。
これぞ、新劇歴史の財産!

ページをめくりながら、あれでもないこれでもないと決めていきます。
髪の色、質、そして幕ごとの変化・・・女性陣のバランス・・・。
一つ一つこの作業をしながら、役のイメージも固まっていくのです。
神経を使い、大変だけど、役にだんだん肉が付きデコレーションされていくとても素敵な時間・・・。

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