今回の70周年公演は、3人の役者の企画から始まりました。
斎藤淳、清水直子、井上薫。
ラボ公演で鈴木聡作「妻の家族」を佐藤演出で上演したことから繋がった今回の企画。
俳優座では、劇団員は誰でも企画を提出することが出来ますが、プレゼン総会でみんなの前でプレゼンをし、劇団員の投票、幹事会の会議、総会での承認…という長い道のりを経てやっと上演作品に名を連ねることが出来るのです。
企画は毎年15本前後。その中から4本を選ぶというのは企画提出者にとっては本当に熾烈な戦いになります。
中堅どころの役者たちがぜひやりたいという熱い想いで実現したこの舞台。
70周年記念公演として実現したこと自体が、未来の俳優座に向けた大きな布石ではないでしょうか。
企画者は稽古が始まるまでは制作にも関わり、ほんと〜〜〜〜に大変。
井上薫ちゃんは他の仕事中ですが、清水直子ちゃんと斎藤淳くんは出演もします。
まずは清水直子ちゃん。
私にとっては大切な同期です。研究2年生のとき桐朋学園から俳優座4期生に合流した直ちゃん。
ほとんど芝居経験無しの状態の4期生の中で、いきなりお芝居上手の同期生が出来た!という感じでした。
彼女の芝居にはウソがない。
彼女の芝居には人間味がある。
20年以上経ってやっと共演できてホントに嬉しいっ!
直ちゃん演じる仁美は最初から最後まで全ての話や登場人物を繋ぐ、正真正銘の主役。仁美目線で全てが進んで行きます。当然出ずっぱりで、当然膨大な台詞。
大丈夫!だって直ちゃんが演じるんだもん、素敵な人間味溢れる仁美になること間違い無しです。
そんな直ちゃん休み時間でも台本を離しません、そしていつも常備食はバナナ。
今日も稽古場の端の方でバナナをかじりながら笑顔を向けてくれました。
…そうこの気の抜けた笑顔からもお分かりのように、普段の直ちゃんは、いつでもでっかい荷物をガラガラ引いて、ぽわ===んとしている天然のオオボケキャラなのです。
そこがみんなに愛される理由でもあるんですよ。笑
こちらは斎藤淳くん、あっちゃん。
みんなに驚かれます。
「え?!あっちゃんと共演したことないの?!」
そうなのです。私、あっちゃんとも初共演。
あっちゃんは近年の俳優座公演、ほぼほぼ出演しているんじゃないかとおもうほど、劇団内で超ポピュラーな存在。そのあっちゃんと共演していないってことは、私がどれだけ自分の劇団の公演に出ていないんだということを暴露していることになっちゃうんだけど…笑
私が昔から共演したいな〜と熱望していた俳優さんでした。
いい声、よどみない台詞、呼吸のある会話。
本当に素敵な俳優さんです。今回の役、義明も一癖ある面白い役ですよ♪
しかもしかも、人間的にも本当にステキなんだよね〜。
奥様も劇団の女優さんですが、みんなに「幸せだね〜あんな優しい旦那で」と言われるほど…
もちろん奥様も優しく素敵なので、あっちゃんも負けずに「いいね〜あんな優しい奥様で」と言われていることでしょう。
人間的にも信頼できて、みんなに愛されまくっているこの企画者二人の芝居にもご注目を!
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「七人の墓友」
2014年5月9日〜19日
紀伊国屋ホール(新宿駅東口)
◆作:鈴木聡(ラッパ座)
◆演出:佐藤徹也
2014年
5月9日(金) 19:00
10日(土)14:00
11日(日)14:00(残席僅か)
12日(月) 19:00
13日(火) 19:00
14日(水) 19:00
15日(木)14:00 (残席僅か)
16日(金) 19:00
17日(土)14:00
18日(日)14:00
19日(月)14:00
◆料 金◆ (各税込・全席指定)
一般 A席 5,400円
学生席 3,780円
劇団俳優座 03-3405-4743 / 03-3470-2888