私ね・・・
心から思う。
芝居を観に来てくださるお客様に感謝。
貴重なお金を使って、
貴重な足を使って、
貴重な時間を使って、
劇場に来てくれる。
本当にそれは、簡単なことじゃない。
NYで一人芝居をしたとき、プロデューサーにこう言われた。
「このマンハッタンでは、毎日、何百というエンターテイメントが上演されている。スポーツやアートを入れると、選択肢はその何倍にもなる。その中でね、今夜、このショーを観に来ようと決めて、劇場まで足を運ぶ。これは大変なことなんだ。」
その通りだと思う。
それは日本も一緒で・・・。
じゃ、私たちにできることは何か・・・。
やはり、
「観に来てよかった」
と思える時間や空間を持ち帰ってもらうことなんじゃないかな。
だからこそ、創る私たちが何一つ妥協できない。
もちろん、楽しく明るい稽古場であることは、何よりだけど。
例え、稽古中、口がきけなくなるほどのきつい現場であっても、
舞台に出たものが観客にダイレクトに伝わるパワーがあれば、それでいい。
そんなの、キツイと思わない。
一番きついのは、ぬるい現場。
一番きついのは、だれてる空気。
一番きついのは、バラバラの舞台。
そんなものを観客に見せるくらいなら、上演しない方がいい。
貴重なモノを使って観に来てくれる人たちに失礼。
今回の芝居「nine」を上演するにあたって、
そんなことを、
再度、心に留め、そして稽古に向かっている。
きっと、「nine」組の全員が同じ気持ちだろうな…。
だから、稽古場にいても、お互いがちゃんと確認しあえる現場になっているんだと思う。
本番まで、あと、1週間。
私たち全員の息吹が観客席に伝わりますように・・・。
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