NYにいる友人たちに・・・英語だけでコミュニケーションをとっている友人たちに、NY公演の案内を出した。
そして出してほんの5分もしないうちに返事があったのは・・・
スーザン。
“I was just telling the story of our meeting to someone 3 days ago.”
(ちょうど3日前に私たちの出会いを人に話したところなのよ!)
だからちょうど私のことを思い出していたらしい。
そうそう、スーザンと私の出会いは本当に不思議なもの・・・というか、よくぞ、あれだけでの出会いで・・・と自分でも苦笑してしまうくらい。
NY、グランドセントラルの地下にあるフードコートで電車が来るまでの時間のんびりとしようと思い、買ったコーヒーを片手に空いている席を探した。
そこで一つ空いていた席には隣で携帯を片手にPCに向かっているブラウンヘアーの女性のバッグが・・・。
私が「そこ、空いてる?」と聞いたところ、彼女は電話口を手を押さえながら「もちろんよ、どうぞ!」とバッグをよけてくれた。
私が一息つき雑誌を広げ、読みふけっていたところ、隣の彼女は電話を終え、私の方を向き直ってにっこり笑った。
それがスーザンとの出会いだった。
たったそれだけの瞬間で、なんとなくウマが合う気がした私たち。
買って来た雑誌も横に自己紹介が始まる。
スチールカメラマンで西海岸と東海岸を行ったり来たりしているスーザン。
・・・すると彼女は私に遠慮がちに「セイコは日本人?」と聞いてきた。
そうよ、と答えたところ、キラキラした目で、
「今、自分は日本人のモデルを探しているの、製薬会社の広告のために。
セイコの知り合いで4,50代の普通のビジネスマンは知らない?」と聞かれた。
初めて出会った人のためにどうしてそこまで一生懸命行動をしたのか自分でも不思議。
でも、たぶん、それはスーザンだったからだろうな・・・。
その場でいろんな人に連絡をし、運よく、顔の広い友人が一人の同僚を紹介してくれて、スーザンは無事に数日後撮影を終えることが出来たのだが・・・。
その後も、忙しい中、ちょくちょくメールをくれるスーザン。
不思議な縁でつながっている私たち。
袖触れあうも何かの縁・・・
こうやって、5分で返事をくれるスーザンにまたまた縁を感じてしまう私だった。