私は、軽く、活字中毒です。
でも、難しい本は読みません。
経済書や哲学書などは・・・ごめんなさい、読めません。
小説やドキュメンタリーの類です、読むのって・・・。
案外、重い内容のモノの方がズドンと響いてきます。
いつでも、どんな本にでも、心を動かされ、感じるところはあるんだけど。
今回、
いまさら、なのかな?
今まであまり目が向かなかった重松清作品を読みました。
この人の作品は、「その日の前に」しか読んだことないかも・・・。
それが、「きみの友達」。
なんかね、
涙が止まらなかった。
とか
感動した。
というのとは、全く違う不思議な、静かな波が私の心を読むごとに包んでくれました。
胸がいっぱいになる、とはこのことかも。
息ができないくらいの温かく大きなものが、胸をいっぱいに占めてるの。
涙も出ない。
ず====っと、表面張力で涙が瞳に張り付いたまま・・・。
登場するどの子も、格好悪く自分の中にいるんですよね。
「みんな」ではなく、一人一人と向かい合うこと。
みんなばかりを意識しちゃうと、「みんなぼっち」になっちゃうんだよ。
最後はちょこっと甘いと思う方も多いかもしれませんけど。
いいんじゃない?甘くても(笑)
子供のころに出会いたかった本です。
でも
今、出会えて
・・・よかった。
追伸:
映画化されるらしいけど・・・この表に出ない心の中のたくさんのおしゃべりがどうやって映像化されるのか、これは本当に・・・心配(笑)
「闇の子供たち」のときも不安でしたが・・・これは違う意味で、空気感を壊しはしないかと・・・。
ちなみに以前に心配していた「夜のピクニック」は多部未華子の独特の存在感で何とかもったけど・・・、今回は映画化・・・どうなのかぁ???