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言葉の力。

小さい女の子を連れたお母さんが、横にいる旦那さんに向かって
「だからあんたはダメなのよ。もう親なんだからさー。そんな言いわけばっかりしないでよね。本当に情けない奴!」
と大きな声で歩きながら怒っていました。
女の子はずっと下を向いたまま・・・。
この光景を見て、かなしくなりました。
思うんですが、
お母さんの一言って子供にとって本当に大きいよね。
お母さんが「いい!」ということは、子供は「これはいいことなんだ。」と思う反面、「こいつは悪い」というと子供ってそのまま信じちゃうんですよね。
だからこそ、誰かの悪口を子供に聞かせるっていうのは・・・
本当に洗脳しちゃうことなんだよね。
常日頃そう思います。
私の母親は、私が幼いころ
世界でいちばんパパがすごいんだよ!一番パパが好き!と言い続けていました。
だって、パパがいなかったら、あんたたちは生まれていないでしょう・・・と。
いえいえ、実際は普通に口ゲンカもしてましたけど(笑)、でもいつも父親がいないところで父親のことを私たちに褒めまくっていた記憶が残っています。
のろけてましたしね。
でも、それは本当に感謝しています。
小さい頃、父親はスーパーマンだと思っていましたから。
母と弟と私、先を争って父親にまとわりついていました。
まぁもちろん、その後、年を重ねると「反抗期」という恐ろしく可愛くない時期に入ってしまうことになるのは、父と娘の関係では仕方ないことですが・・・(笑)
でも、私は、もしも結婚して母親になることがあったら、パートナーのことをしっかり子供たちに褒めたいなぁと思っています。
言葉ってすごい影響力があります。
自分が声に出して言ったこと、そのことに人間は心が動かされる、これは芝居をしていると言われることです。
だからこそ、人間は感情を創って言葉を言うのではなく、ただ言葉を発する、その言葉によって気持ちがだんだん影響される・・・とね。
泣くときは、最初に感情を創って涙が出るのではなく、だんだん言葉を発しているうちに泣くまいとしていたのに、その言葉によって感情が激しくゆすぶられて涙が溢れる。それが感情のほとばしり。なんて、演出家に言われたこともありました。
もちろん、逆に感情が先走って思ってもないことを口走っちゃうこともありますけどね。
でも本当に、声に出して感謝の気持ちや明るい言葉を言うと、心がポジティブな方向に刺激されるし、悪口を言い続けていると、気持ちまでそうやってネガティブに落ち込んでしまうんですよね。
NYにいる友人の旦那様は朝起きたら鏡に向かって「大好きだよ、ボク」「おはよう、ボク」というそうです。一見、不思議な光景ですが、自分で自分を愛して褒めてあげなくっちゃ、何事も始まらないというアメリカ人らしい前向きな考え。
これって、精神的にはすごくいいんだって!
たかが言葉。
されど言葉。
動物の中で人間だけが持つことになった言葉というツール。
前向きな格好悪い言葉こそ、
積極的に声に出して言ってみましょうよ。
それによって、周りもいい気持になるし、何よりも自分の心が生き生きと喜びますから。

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