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March 2016

生まれドキ。

幸せなことに私には才能豊かな音楽家の友人が何人かいます。
オペラだったり、ピアノだったり、お箏だったり、ヴァイオリンだったり。。。

その中の一人がミュージカル女優の笠松はるちゃんです。
一緒にご飯に行ったり、うちに遊びに来てくれたりして、プライベートもなんでもさらけ出せる友人です。

はるちゃんは元劇団四季のプリンシパル。
オペラ座の怪人の「クリスティーヌ」サウンドオブミュージックの「マリア」、数々の舞台で主演を演じてきました。ミュージカル以外の舞台でも素敵ですが、でもやはりはるちゃんの武器は伸びやかで華やかな歌声。
薄幸な役や素朴な役が多いのですが、本人は大阪人らしい底抜けの明るさをもった芯の強い女優さんです。
考えてみたら劇団四季では「サウンドオブミュージック」の福岡公演でたった1週間だけ共演しただけでしたが、不思議と昔から知ってるような感覚がありました。
その後、彼女が四季退団後に出演した「オンディーヌ」で再共演。
この舞台で、私は彼女の強さに感服し、そして自分に厳しく努力を惜しまない姿を見て深く尊敬しました。
彼女の舞台にかける姿を目の当たりにして、とても刺激を受けたのを今でも覚えています。

そんなはるちゃんが初のワンマンライブをするとのこと。
そりゃ、応援しに行かないわけにはいきません!
まだまだ冬の風が吹き抜けるとある日、ライブハウスに出向きました。
久々に会うダンサー滝沢由佳ちゃんも一緒。二人で弾丸トークで積もる話を繰り広げていると客席は満席、熱気ムンムン!
なんとこのライブ、チケット発売後1時間で売り切れたそうです。すごいですね、どれだけファンの皆さんが待ちわびでいたかを強く感じます。
私も母のように姉のようにドキドキしながらはるちゃんの登場を待っていましたが、第一声のはるちゃんの声を聞いてぶっ飛びました。

なんでしょうね…
大好きな舞台から離れていた数ヶ月間、
 苦労したことでしょう。
 辛かったことでしょう。
でもその離れていた時間こそが新しい彼女を育ててくれてたんだなと思いました。
杉村春子さんの「若い頃いっぱい時間があったからこそ今の自分がある」という言葉を思い出します。舞台が無い時間の過ごし方こそが女優を育てるんですね。

満席の観客を魅了し、四季時代とは全く違う歌い方や表現力、そして圧倒的な歌唱力。。。
私も最初の曲から胸がひたひたになり涙が溢れそうでしたが、会場を見回すとたくさんの観客が泣いていました。
ステージ上で一人だけですっくと立つその姿は、新笠松はるの誕生を鮮烈にアピールしたのでした。

終演後、私たちの前に現れたのはいつものようにおどけたチャーミングなはるちゃん。
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一流シンガーはるちゃんと一流ダンサー由佳ちゃんと共に過ごした時間。
ここ数ヶ月低迷期だった私の心に前に歩きだす大きな力をもらえた時間でした。

ミュージカルファンのみなさん、これから「笠松はる」の名前を注目しておいてくださいね。

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引越ドキ。

春ですね。
大好きな春ですね。

新しい命が芽吹き、すべてのスタートとなるこの時期。。。

引越します!笑

急に決めたのでバタバタの状況ですが、4月からはまた新たにスタート。
新しい我が家に持っていくもの行かないもの…断捨離を兼ねて一気に整理しましょう。

年を明けてから悲しいことが続き、そして3月はたくさんのお別れがありました。
ここで一つ区切りをつけて新しくスタートする、そんな思いっきりが必要な気がします。
大好きなこの川沿いの家と別れるのは本当に寂しいけど、きっと勇気を持って一歩を踏み出すことで新しく見えてきたり広がる世界があると信じて。。。

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FOREVER MY BUDDY

まだ心の整理がついていませんがご報告です。

3月2日。
映画カメラマン 寺田緑郎氏が永眠されました。

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愛するお子さんたちと奥さま、残されたご家族の心中を思うと胸が痛くてたまりません。

私にとっても、信頼でき、尊敬でき、絶対的な味方でいてくれる、大切な大切な仕事上のパートナー。
彼がいたからこそ私は二本の映画を撮れました。
監督として何もわかっていない私の全て受け入れ、認めてくれた人、それが寺さんでした。

もう何年も病いと闘っていましたが、この1月に急変、その後2月には奇跡的回復で退院されましたが、3月、帰らぬ人となりました。
1月から2月にかけ、一日おきほどのペースでにいろんな人を病室に連れて顔を見に行きました。
いつ行っても寺さんの周りにはたくさんの見舞客が来ていました。人が大好きな寺さんは会うたびに元気になっていき、それが本当に嬉しかったのがつい昨日のようです。

みんなから愛されていた寺さん。。。

まだまだ…寺さんのいないこの世界が現実とは思えない。

寺さんがみんなに会いたいだろうと、ここ数日でいろんな方に連絡を入れましたが、もしかしたら失念している方がいらっしゃるかもしれません。
お通夜告別式の詳細をお伝えしますので個人的にご連絡をください。

 

…お別れはいいたくない。
でもこれだけは心から言わせてください。

あなたの生き様、最後まで素晴らしかったです。
寺さん、本当にありがとう。

寺田緑郎氏 撮影監督作品;

 

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