小さい頃から、疲れたり弱ると「熱の花」ができていた。
この「熱の花」の正体が「口唇ヘルペス(コウシンヘルペス)」という名前だと知ったのは大人になってからのこと。
まさか、菌保持者しか咲かない花だとは・・・全くもって知らなかった。
この「熱の花」には何度か泣かされた。
何もない時や稽古中ならまだしも、撮影中に唇が腫れた時は、松竹の制作部のスタッフが毎朝私を病院に運んでくれ、ビタミン剤を打ってもらった。
お陰で撮影は顔半分・・・。いくらメイクで誤魔化そうとしても2週間はきつい・・・。
この見事な花は、前触れもなく急に咲く。
ある日、いきなり、唇が熱く、そしてむず痒い・・・そう感じたら最後半日以外には立派な花が咲き、そして水泡と変わっていくのだ。
あーーー、恐ろしい!
そしてその対策は、ひたすら待つのみ。もちろん、病院に行って薬をもらうのが一番だが、咲いた後ではあまり効果がないらしいし・・・不精な私は病院嫌いだし・・・。
つまりは、2週間は人前に出たくない日々が続き、我慢をするしかないのだ。
それがっ!!!!
ついに!!!!!
口唇ヘルペス用の市販薬発売!
WOW!!!!!WOW!!!!!!
What a great news!!!!!!
この市販薬、宣伝で知っていたものの、ついに私もお世話になることになった。
5日ほど前に久々に熱の花の予感が唇に発生したからだ。
これはCMで見た、あの薬を買うしかない・・・と、雨が降る中、私は薬屋さんに走った。ひたすら走った。話に聞くと一時も早く塗らないと効果が落ちるらしい。
しかし、
「今日はこれで買いに来た方4人目なんですよ。スミマセン、在庫がなくなってしまいました」
うー、口唇ヘルペスの流行りなの?どうしたのかしら?みんなでうつってるのかしら?
とにかく、「一時も早く!」と私の血走った目に恐れをなしたのか、すぐに近所の薬屋さんに問い合わせてくれて、在庫確認。
私は無事にアクチビア軟膏を手に入れることが出来た。
その効果は・・・
ビバ!アクチビア!!!!
一週間で、ここまで回復したことは過去にない。
もう一度かさぶたが取れたし、順調に治ってきている。
アクチビア軟膏。
これさえあれば、これから、「熱の花」も怖くない♪
でも、熱を感じた数時間が勝負!いつこの花が咲くかは分らないから、いつも携帯しておくにこしたことはない。
とりあえずは、初日には今回の花はキレイに散ってくれていることでしょう。
良かった良かった。
初日まであと25日。
January 2008
医学の力
強い味方!
私がNYに滞在している約4年間、本当にいろいろな経験をしましたが、
でも一番の財産は友人たち。
今、私がいるのはたくさんの周りで支えてくれた人たちのおかげですし、そのお陰で東京に戻ってからもお仕事の幅が広がっています。
今日は稽古休みの中、午前中1件の打ち合わせを終わらせ、お昼は大好きなオペラ歌手の麻子ちゃんとランチをしました。
「美肌コラーゲンもびっくりなお肌ぷりぷりランチをしましょ!」と言われたので・・・そりゃ、喜んで「いくいく!」と答えてしまったわ(笑)
麻ちゃんは、世界で活躍しているオペラ歌手。
ハンガリーをはじめ、ヨーロッパを中心に活動をし、去年はついにNYのリンカンセンターでデビューをしました。私はもちろん、彼女のデビューを祝いにNYまで飛んでいったくらいです。
舞台の上の彼女は実に堂々としてて、素晴らしかったです。感動して涙が出ちゃいました。
普段の彼女はひまわりのような人。NYでもお互いに時間がない中、クリスマスシーズンの渋滞でうんともすんとも動かないタクシーの中、二人で喋りまくっていました。
今日も、コンサートツアー中の身なのにしゃべるしゃべる!笑う笑う!
実に楽しい時間を過ごし、そして元気をもらっちゃいました。
実は昨日、へこむことがあり、ちょっぴり落ち込んでいたあたし・・・。
でも、麻ちゃんといると「なんとかなるさ!実現させるさ!」という気持ちがまたムクムク湧き起こって来た!!!!
そうそう、明日を信じる強い気持ちが大切ね。
さて、英気を養ったところで、明日からは二幕の稽古が始まります。
がんばろう〜っと。
久々の・・・
先週から、2月のLABO公演「コンスタントワイフ」の稽古が始まっています!
正に、久し振りの我が俳優座の公演。LABOというのは本公演ではなく、稽古場で行う実験的な公演です。だからこそ、本公演を超えるような名作が生まれる可能性もあります。
私が最後に俳優座の公演に出演したのは2001年の正月公演「十二夜」・・・実に7年ぶりの新作です。
その間、「十二夜」は5年間に渡り地方公演を行っていたし、演舞場の公演、海外公演・・・など、ほかのプロダクションでは舞台に立っていたんだよね。
でも、劇団の新作は7年ぶり。
しかもこの7年のうち、私は4年間NYで生活。
7年前の「十二夜」のころと、全く違う気持ちで稽古に臨んでいます。
劇団のメンバーとこうやって顔を突き合わせて芝居をするのも久しぶりだし、劇団の稽古場の雰囲気も久しぶりだー!
考えたら、研究生の頃は先輩と顔を合わせるだけで緊張したし、すごいドキドキしていた気がするけど・・・入団して17年、すっかり仲間たちを身内のように感じ、心が落ち着く状態になっている自分がいます。
ここ数年は、毎回現場で新しい役者さんたちと一緒に作品を作り上げていたので、余計そう感じるのかもしれませんね。
だからこそ、今回は、楽しんで、そしてチームワークよくはじけたいですね。
まだまだはじまったばかり、これから積み重なっていくもの!
少しずつ、稽古状況をお届けしますね。
お楽しみに!
サマセット・モーム作
「コンスタントワイフ」
演出:高岸未朝
出演:執行佐智子・天野眞由美・井上薫・田野聖子・小澤英恵
河内浩・塩山誠司・林宏和・小田伸泰
2月24日〜3月2日
劇団俳優座 5階稽古場にて
俳優座HPはこちら
ある日の午後・・・
幸せなひと時・・・
季節の配置
先日、自分の季節配置が狂っていることに初めて気づいた。
みなさんは、季節を思い浮かべるとき頭の中にどんな配置の図を思い浮かべるかだろうか?
・・・ちなみに、ある友人からは「そもそも配置なんてものはない!」と言われてしまったが・・・。
私は完全な円。円グラフのような形。反時計回りなのが特徴。
しかし、その配置は完全におかしい。
私の中では、頂点は12月と1月の境界線。まぁ、これは良しとしよう。
しかしここからがいけない。
一番下に部分は8月がくる。
・・・と、なると、当然それ以外の季節がその間に入ってくるわけで・・・。
ん?それはおかしい。
12月と1月の反対側には6月と7月が来なくてはならないはず・・・。
つまりは・・・
ということ(あ〜、絵心がなくてごめん・・・)になるんだけど・・・。
こうやってみると、8月の中旬が私の中では一年の折り返し地点、という感覚になるわけなのだ。
ふむふむ、だから毎年秋以降は大爆走で年末まで駆け抜ける感覚なのね。
なるほど、合点がいくかも・・・。
左から右に向かって一直線の図形がイメージという友人もいた。
その場合、12月がゴールで、1月になるとまたスタート地点仕切り直しという感覚なのだろうか?
みなさんも、一年を図形化してみてはどうだろうか?
思いもしない発見があるかもしれない。
なにはともあれ、まだ頂点の1月。
2008年はまだまだ始まったばかりである。