NYにいると、思わぬところで自分が日本人だと再確認する。
それは・・・信号機!
ニューヨーカーたちにとって、信号機は無いに等しい・・・らしい。
車が通っていなければ、赤信号で渡るのはもちろん、車がビュンビュン通っていても、その合間を縫って見事に渡りきる。
私もほんの少し頑張ってニューヨーカーを気取ってみる。
強気でガンガン信号無視。行け行け、ニューヨーカー!
しかし、所詮たった2週間のにわかニューヨーカー・・・あっという間に化けの皮がはがれる。
私は、やっぱり日本人!すんごく日本人!
人に波に乗って気を張って歩いているときは信号を気にせず、道路を横断。
しかし、人通りが少ない道をマイペースで歩いているときには、車が全く通っていなくても自然に体が赤信号に反応する。
ボ~っと突っ立っている私の横を生粋のニューヨーカーが大股闊歩して堂々と道路を渡る。
そこで初めて、信号待ちしている自分に気付く。
こちらの生活が長い日本人の女性が誇らしげに言っていた。
「私なんか東京に帰っても、ガンガン信号無視するわよ!待ってる方が馬鹿らしい!!!」
・・・私は日本人。
ニューヨーカーではない。
だからこそ、地道に信号待ちをしている自分が愛しかったりする。