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赤と白

新春歌舞伎を観てきました。

今回は若手のほとんどが浅草歌舞伎や演舞場に出ていて、本家の歌舞伎には少し足が重かったのですが・・・
でも!行ってよかった、観て良かった!!!
夜の部の公演に行きました。
素晴らしかったのは何と言っても、幸四郎、染五郎親子舞う連獅子!
もちろん何度もテレビなどでは観ていますが、生で見るのは初めてで・・・その迫力たるやまさに圧巻。
それにしても染五郎さんは踊りの名手と言われるだけあって、軽やかでリズミカルで、本当にいたずらっ子の仔獅子に見えたり、狂い踊りしているさまもまさに迫力がありました。赤と白の獅子の舞は一見の価値ありです。
そして、私が何よりも心に残っているのは、狂い踊りする前の誰もいない素舞台。
音もならず、誰もおらず、シーンとした時間があるんです。
その静の織りなす素晴らしさ!
劇場中の観客全員が、次に起こることを息をつめて集中しているのです。だから咳音一つもない・・・これってすごいことだと思いませんか。
私は、あの空間の空気を忘れません。貴重な体験でした。
私が歌舞伎が好きになったのは、お恥ずかしいことながらNYに行ってから。
勿論それ以前も何度も歌舞伎座には足を運んでいましたが、NYに行き、私自身がアジア人、日本人ということを再確認し、自分の国の文化により興味が持てたのです。不思議ですよね。
アメリカに行ってから、日本の文化のことをもっと誇りに感じるようになった気がします。
反面、地下鉄の中でも気さくにブロードウェイの新作について話しかけてくるアメリカ人の演劇に対する興味の深さには、本当にうらやましく、どうしたら日本でもこのように一般に文化が浸透するのかと、いつも考えてしまいます・・・。
今日の客席、私の前には染五郎ファンでしょうか、若い女の子が3人、キャーキャー言いながら見ていました。
染五郎さんが出るたびに、身を乗り出して観ていました。
でも、それも素晴らしいこと。なんでもまず興味を持って劇場に足を運ぶ、そのきっかけがあるんですもの。嬉しいことに新春歌舞伎は超満員でした。
新劇にもその勢いが欲しいなぁ。
我が座の新春公演は16日に幕が開く「赤ひげ」です。
ぜひ、キャーキャーする格好いい若手俳優でも見つけに、俳優座劇場に足をお運びください。

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