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June 2003

6/28

常日頃から、自分は周りの人に助けられてるな・・・と感じることが多い。

先日、郵便局に書留を出しに行った。
あまり郵便局を利用することも少なく、書留がどういうものなのかイマイチ分かっていなかった私は、専用の封筒があるものだと思い込んでいた。
・・・専用封筒が必要なのは現金書留だけなのだが、そんなことも露知らず、むき出しのまま送るものを持っていった私。

窓口では受付の人が他の接客をしていた。
私がボーっとしていると奥から、明らかに偉い立場の人だろうな・・・局長?・・・という雰囲気の人が来て、「どうぞ」と言ってくれた。

「書留を送りたいんですけど・・・専用の封筒ください」
するとその局長らしきおじさんは丁寧に普通書留、簡易書留、現金書留の違いを説明してくれて、
「だから書留は通常手紙を送るのと同じ状況で持ってきていただいていいんですよ」と言ってくれた。

さぁ、困った。
絶対、専用の封筒があると信じきっていた私は、その場でうろたえた。
お金じゃないものを現金書留で送ることはできないと言う・・・。

今回はあきらめて後日また来るしかないのだろうか・・・。
でも、早く送ってしまいたいし・・・稽古前にまたわざわざ来るのも・・・な。

「普通の封筒、売ってないですよねぇ・・・郵便局って」
聞いてみたが、やはりないと言う。

するとその局長(?)さんが「私のでよかったら・・・味も素っ気もないつまらない封筒ですが・・・」
と、言って奥の自分の席に向かってくれた。
その背中に図々しくも「あの~できたら5通送りたいんですが・・・」と、私。

一瞬、他の郵便局員にあ然とされ・・・苦笑され・・・

言ってみるもんだ!
局長(?)さんは5通の封筒を快く持って来てくれた。
なんか、封筒をもらったことよりも、二つ返事で封筒をくれたその気持ちが嬉しかった。

そういえば、春先、郵便局のサービスが変わる!というニュースをやっていたが・・・。
そういう影響もあるのであろうか。
どちらにせよ、利用者の私たちにはとても嬉しい。
サービスとは目に見えないものだが、でも、心と記憶には確実に残る。
今度利用するときもこの郵便局に来よう、そう思った。

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6/6

先日、父からメールが来た。

「今日空豆お送りしました 明日午前中に着きます」

最近携帯を持った父はまだ句読点が打てないらしい。
まるで電報のような用件のみのメール。
しかも「お送りしました」・・・なぜ娘の私に敬語を???

一番の謎は「空豆」だ。
なぜ父がいきなり私に空豆を?
今まで何かを送ってくることなどなかった父が・・・。
母なら分かる、母ならこまごまいろんなものを送ってくれる、でもなぜ父が?

謎が謎を呼ぶメール。

いよいよ翌日。
ちょうど休みだった私は朝早くから着替え、緊張して宅急便の到着を待っていた。
本当に届くのだろうか?
もしかしたら他の人に送ったものを間違えて私にメールしたのではないか?
なにせ「お送りしました」なのだから・・・。

「ピンポーン」

!!!!
来たっ!

冷蔵便で来たその宅急便の包みを、私はビリビリに裂きながら開けてみた。
すると中身は新聞紙でぎっしり・・・。
恐る恐る新聞紙をめくると、そこには大きなカリフラワーが一つ!
次の新聞紙を開けるとそこには土だらけの玉ねぎ、次はブロッコリー、次はスナックエンドウ・・・。
そして最後の大きな包みの中には立派な空豆が・・・。

両親は自宅から車で1時間くらいのところに畑を借りている。
農家の方のご好意で週末だけの畑仕事を楽しんでいるのだ。
それこそ最初の年はひどいものだった。
形は良くても味がなかったり、見るも無残な形だったり・・・。
それが何年目からだろうか、実家に帰るたびに「これはうちのニンジン。このブロッコリーも、こっちの小松菜も。」と自慢をするようになった。
野菜が大嫌いだった父が嬉しそうに自分が作った野菜だけは食べる、それは不思議な光景だった。

ある年の冬、私の大好きな京野菜の壬生菜ができたというので送ってもらった。
これでお鍋をするのが、田野家では昔からの食べ方。
送ってもらった壬生菜は、それはもう、市販では見たこともないくらい青々していて、大きく立派だった。
が!同時に土がすごく、一生懸命洗っても洗ってもその土は取れず、鍋のそこに土が残ってしまった・・・。
またある年の春、母から「春キャベツできたわよ~♪」と大きなキャベツを1つ送られてきた。
そのキャベツ、香りも強く瑞々しかったが、一枚葉をめくるたびにコンニチハする青虫たち。
剥いでも剥いでもポロポロ青虫が出てくる・・・。
・・・・コレには参った。

でも、やはりこうやって成長している野菜たちを見るのは嬉しい。
そして何より野菜好きの私には、味の濃いこの野菜を食べるのは楽しみだ。
この空豆を見たら、そりゃメールが送れない父も、報告したくなる。
うちの畑もここまで立派な野菜が作れるようになったのかと、ちょっと感動しながら、早速父にお礼のメールを送り、空豆をゆでた。

この数秒後、ブロッコリーの奥から可愛らしい青虫がうにょうにょ顔を出し、悲鳴を上げることになろうとは、この時点ではまだ知る由もない。

夏、近し。

 

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